この時期、私たちがスイスにいる時の主食はCuchaule(クショール)というパンです。
クショールはフリブール州発祥の伝統的なサフランパンで、
秋の収穫を祝う La Bénichon(ベニション祭)の名物として知られています。
ベニション祭が近づくと街のあちこちで見かけるようになり、
普段はブリオッシュの私も、バゲットの夫も、揃ってクショール月間にシフトします。

この黄金に輝くクショールはAOP(原産地名称保護)認定を受けていて、
フリブール州内での製造・加工品に限りその名を使用できるのだとか。
そのため他州の大手スーパーでは”La canaille au safran”や”Pain au safran”といった、
大人の事情を汲んだ別称を名乗っています。
現在は通年で店頭に並ぶことも珍しくありませんが、やはりこの季節に頂くものは格別。
私にとっては、スイスの早秋を胃袋で感じる行事のようなものです…。


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